郷土の自然・歴史・文化など地元の良さを見つめ直そうと思い立ち
手始めに近くの「しるけ川」周辺を歩いて見ました。
江戸時代の紀行家菅江真澄が文化4年(1807)8月十和田湖見
物の時にこの川を渡り次のように書いています。
「昔、川上に長者の館があって朝飯・夕飯のたびに鍋を多く洗うので
いつも水が濁って汁毛のあるところから言い始めた名で、長者久保と
いう村がある。また、川を挟んで手裏剣を投げあったので手裏剣川と
いったともいう」。
汁毛川は長土路で高清水川と合流。高清水の上流に鴇鉱山があり川
の濁りは鉱山の廃水であったと考えられるが、今はきれいな川となっ
ています。
台地上は当麻館跡、現在は毛馬内運動公園
一角には館主であった毛馬内氏発祥の碑が建てられている
当麻館跡東側中腹に小坂の藤原七滝神社分社が祀られている
七滝神社分社の下は「七滝温泉」
対岸は湯坂、その昔温泉が湧いていたが地震で埋もれて出なく
なり、かわって大湯の温泉が湧き出たと真澄は土地の人から聞い
て書き記している